2016年10月17日

吾唯足知

京都は大雪山竜安寺
ここの庭は「心」の字を具現化したといわれる石庭が有名

その庭の一角に
私が好きな言葉 「吾唯足知」を彫った蹲踞があります

蹲踞 = つくばい  は

水戸黄門 別名 水戸光圀が寄進したとの伝説が残ります

吾唯足知

   石よりも つくばいを意識して 切り絵にしてみました

   水をためる長方形の孔
   どのように 明鏡止水の色を出そうか
   どのように 迷走の心を 晴らそうか
   
   
   歴史を重ねてきた 崩れそうで崩れない土塀
   その向こうの錦秋がゆっくりと こちらに近づいてくる

   孔を中心に右回りに
   吾は唯 足るを知る
  
   捨てれば よいものを なかなか捨てられない
   断てば  よいものを  なかなか断つことができない
   欲する気持ちが大なものを 迷って後で後悔する
   素直に受け入ればよいものを なぜか心は邪に

    
吾唯足知

   

   欲を得ても 後になると 不満ばかりが増すばかり
   幸せで 満ち足りた気持ちには
   なかなか なれないもんだ

   欲を得ないで(捨てて)
   自分を知り 受け入れて
   ようやく 不満を感じず
   満ち足りた気持ちで 生きていけるのかも

   迷妄の心の色は さながら 
   土塀の向こうの グラデーション色に似る



Posted by babatrain at 21:46│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。