越後親不知への想い その1
日本アルプスが日本海に突き出るところ
その北端は断崖です
高速道は 海に突き出て造られているし
国道8号は 右へ左へ くねくね
まさに 箱根の嶮 みたいなところ
ここを 昔の人はどう歩き通したのだろう
すごいな
辛抱強いな
そんな昔に想いをはせて
日本の歴史を振り返ってみます
歌川広重作 「越後 親志らず」
狭い砂浜の 岩と浪間を走り抜けるので
親は子を 子は親を 振り返ってみるゆとりがない
それが 「親不知・子不知(おやしらずこしらず)」の語源だね
① 聖徳太子が畿内から奥州羽黒山へ参詣の途上
ここを歩いたハズ
② 山国信州の英雄 木曽義仲が京へ平家追討で
攻め入る際ここを歩いたハズ
①② 両説では 乗ってきた馬をこの地で
国元へ返しており 駒返しという 地名が
あります
③ 義経一行が岩手平泉へ向かう際 弁慶はこの地で何度も
波にさらわれた。何回もしがみつく岩に ご自分のひげが
剃れてしまう
伝:弁慶髭そり岩が 現に存在する
④ 後奈良天皇拝謁や13代将軍足利義輝に会うため
上杉謙信は何度もこの道を歩いたハズ
⑤ そして極め付けは 北陸諸藩 なかでも 加賀前田家は
181回も参勤交代で この道を江戸まで歩いている
しかも 1回あたり数千人という規模で
以下次回へ